冨貴工房の今 〜オーダーメイドがメインの染め工房〜

<オーダーメイドを中心にした自然染めアトリエ>

冨貴工房は2025年現在、オーダーメイドのための自然染めアトリエとして活動しています。

扱っている素材は主にヘンプ、オーガニックコットン、シルクなど。

使用する染料は主に茜、麻炭、ベンガラ、藍錠、蓬など。

オーダーメイドは個人向け、企業向け、お店向けなど。

どんな相談にも乗るようにしています。

お気軽にご連絡ください。

・オーダーメイド連絡フォーム https://forms.gle/scudpQJkRxA3WJdu9






<ワークショップ>

以前は冨貴工房主催で手仕事のワークショップを行っていましたが、現在は冨貴工房以外のどなたかが主催する形でのワークショップを不定期に開催しています。


<二拠点生活中>

冨貴工房を主宰する冨田貴史の生活拠点が愛知県に移ったため・・・


・冨田貴史主催のワークショップは、愛知県で主に行っています。

愛知県西尾市寺部町浜田の海沿いの一軒家の屋内と庭を使って色々なワークショップを家族ぐるみで展開しています。自力整体や呼吸法などを交えた手仕事の場を大切にしています。

 手しごとリトリート虹幡豆:https://note.com/te_hazu




・冨貴工房でのワークショップは、主催を僕以外の人が行う形で行っています。

イメージとしては貸し切りのワークショップを行っている感じです。

(例:みそづくり、胡麻塩づくり、鉄火味噌づくり、茜染め)

それらのワークショップ情報も、主催される方が告知して、参加者を集めて、開催されるというケースがほぼすべてです。

僕自身は宣伝告知をひとつのメディアから行っているわけではないので、どこから情報を取ればいいかという質問にお答えするのは難しいです。

ご了承ください。


・「どこから情報を取ればいいのか?」という質問にお答えするのがそもそも難しい

そもそも僕はインターネットでの発信がそんなに得意ではありません。

日記などを不定期に出したりはしていますが「イベント情報を必ず漏らさずわかりやすく出す」とかは超苦手です。

なので「冨貴工房の情報はどこから取ればいいか?」というご質問にお答えするのはとても難しいです。

多分、昔ながらの身内向け、ご近所さん向けの工房なんだと思います。

なので、近しい関係の方は、なんとなく僕が何をやっているのかを把握してくれている気がします。

そして多分僕自身、一回きりのお付き合いを増やすのではなく、継続的に関わりを持って、一緒に文化を育んでいくようなスタンスで、継続的に手しごとを身に着けてほしいという思いも持っています。

なので、無意識ながら、広く一般に広報するということに力を入れていないということもあるのかもしれません。

あと、インターネット自体が苦手です。

電磁化過敏症でもあります。

なので、スマホは持っていないし、LINEもやっていません。

整理も苦手で、色んなアカウントから適当に思いつくままに発信している感じです。

なので、以下のとおり、ごちゃごちゃっと乱立している僕の発信源たちをリンク集にしたものをシェアしておきますね。

 冨田貴史リットリンク https://lit.link/takafumitomita



・オーダーメイドの受け付けは随時行っています。

僕は元々アーティストマネージャーや、2年間学生たちと向き合う専門学校の講師などを本業にしていたこともあり、一対一の対話は、丁寧にやっていける気がします。

メールの返事が遅いなどはあるかもしれませんが、無理やり押し売りや勧誘もしませんし、どんな相談にも乗れると思います。

 オーダーメイド連絡フォーム https://forms.gle/scudpQJkRxA3WJdu9



・・・・


どんな染め物をオーダー出来るかについては、

以下のフォトギャラリーを御覧ください。

https://note.com/takafumitomita/n/n4252c3bd7db4%E2%81%A9


現在中心的にオーダーメイドを受け付けているのは、

ヘンプ地下足袋とヘンプつっかけです。

歩き方、地に足の付け方が養生の基本という思いから、

「履き物を見直す」「足元を見直す」ことをススメています。


・・・


ここからは、ヘンプ地下足袋とヘンプつっかけの情報になります。


冨貴工房のヘンプ地下足袋とつっかけは、完全オーダーメイドで作ります。



色の指定を細かくできます。



サイズについて、じっくり相談ができます。

※作ってサイズが合わなかったら無料で作り直します。


ヘンプ地下足袋、ヘンプつっかけ
フォトギャラリー



<ヘンプ地下足袋、ヘンプつっかけお申し込み方法>

①メールで申し込む

冨貴工房:fukikobo@gmail.com

メール件名に「ヘンプ地下足袋について」などと書いて送っていただけたら、

1週間以内を目安にお返事を差し上げます。


②フォームに記入する

「ヘンプ地下足袋&つっかけオーダーフォーム」


わかる範囲で記入をいただけたら、そこから相談していけます。
オーダーするか迷っている方のお問い合わせもこちらからどうぞ。

※フォームに記入したらオーダー確定、ではありません。

オーダー確定から2ヶ月〜3ヶ月を目安に、品物をお届けします。


<ヘンプ地下足袋>
表側の色
(麻の葉模様以外は、無地のグラデーションです)
赤:茜+ベンガラ赤 22000円
紫:茜+藍錠染め 22000円
紺:藍錠+煤+麻炭 26000円
緑:ベンガラ(鬱金)+藍錠 22000円
麻の葉模様:赤、緑、茶、黒など 26000円
(麻の葉模様の色は相談に乗ります)


裏地の色
茜+藍錠のグラデーション
または 
麻炭+煤+藍錠のグラデーション


サイズ 
17cm〜29cm 
※1センチ刻みになります。



<つっかけ>
表側の色
(麻の葉模様以外は、無地のグラデーションです)
赤:茜+ベンガラ赤 20000円
紫:茜+藍錠 20000円
紺:藍錠+煤+麻炭 24000円
緑:ベンガラ(鬱金)+藍錠 20000円
麻の葉模様:茜、ベンガラ、藍錠、麻炭など 24000円
(麻の葉模様の色は相談に乗ります)

裏地の色
茜+藍錠のグラデーション
または 
麻炭+藍錠+煤のグラデーション

サイズ
22cm~24cm Sサイズ
25cm~26cm Mサイズ
27cm~28cm Lサイズ


<オプション:ヘンプ中敷き>
専用のヘンプ仕立ての中敷き(インソール)を付けることができます。
希望される方は合わせてオーダーください。
生成り 1800円
藍錠染め 2500円
麻炭+藍錠+煤染め 2500円


<オーダーの流れ>
申し込みフォームに記入いただいてから、1週間以内を目安にお返事いたします。

メールや電話でオーダー内容を確認後、品代を入金いただいてオーダー確定となります。

オーダー確定後、2ヶ月〜3ヶ月を目安に品物をお届けします。


お問い合わせ:fukikobo@gmail.com(冨田)


「ヘンプ地下足袋&つっかけオーダーフォーム」




お問い合わせは冨貴工房までお気軽にどうぞ。
fukikobo@gmail.com(冨田)

弁柄黄色+藍錠



茜+藍錠


弁柄赤+茜


藍錠+弁柄黒+麻炭

藍錠+弁柄黒+麻炭染めには、
仕上げに「はちみつしろう」君の世話している
ニホンミツバチのミツロウを塗っています。



麻の葉模様(グラデーションもできます)


麻の葉模様(黒)

ロングの足袋も作ってます。ご相談ください。








いろいろな模様を作ることもできます。
相談してください。


これは波模様。



模様は、yutaka na iro の作家である
小渕ユタカ氏にデザインしてもらっています。


この足袋は仕上げにミツロウクレヨンを塗っています。
そういうこともできます。

とにかくなんでも気軽に相談してくださいね。

貴方の履物への願い、最善を尽くして叶えますので。

2018年末のワークショップスケジュール



2018年の年末、冨貴工房では以下のようなワークショップを開催します。

それぞれのお申込みは、冨貴工房メール(fukikobo@gmail.com)か、お申込みフォームからお願いします。


12月1日 みその話と米みそづくりワークショップ
時間:11時〜16時
料金:5000円(昼食付き+みそ2キロ持ち帰り)
11時〜12時半 みそのお話(味噌の効能、材料、作り方など)
12時半〜13時半 養生みそ汁とご飯(おかず持ち寄り歓迎) 
13時半〜15時半 みそ作り〜片付け


12月8日 和暦と暮らすワークショップ〜月のこよみと二十四節気〜
日本の暦についての理解を深めるワークショップです。
今回は、主に太陰暦(月のこよみ)と太陽暦(二十四節気)を丁寧にシェアします。
時間:11時〜15時
料金:3500円(みそしる昼食付き)
11時〜12時半 お話
12時半〜13時半 ごはん
13時半〜15時 お話


12月9日 みその話と豆米みそづくりワークショップ
時間:11時〜16時
料金:5000円(昼食付き+みそ2キロ持ち帰り)
11時〜12時半 みそのお話(味噌の効能、材料、作り方など)
12時半〜13時半 養生みそ汁とご飯(おかず持ち寄り歓迎) 
13時半〜15時半 みそ作り〜片付け


12月19日 和暦と暮らすワークショップ〜五つの季節と体の変化〜
時間:11時〜15時
料金:3500円(昼食付き)
11時〜12時半 お話
12時半〜13時半 ごはん
13時半〜15時 お話



12月22日 養生鉄火味噌づくりワークショップ
時間・料金未定


12月23日 福島第一原発収束作業員に届ける鉄火味噌づくり
時間未定
無料(カンパ 受け付けます)


12月26日 和暦と暮らすワークショップ〜季節の移ろいと食材と料理〜
時間:11時〜15時
料金:3500円(昼食付き)


12月27日 みその話と玄米みそづくりワークショップ
時間:11時〜16時
料金:5000円(昼食付き+みそ2キロ持ち帰り)
11時〜12時半 みそのお話(味噌の効能、材料、作り方など)
12時半〜13時半 養生みそ汁とご飯(おかず持ち寄り歓迎) 
13時半〜15時半 みそ作り〜片付け


■申込み受付

・メール
fukikobo@gmail.com

お申込みフォーム

冨貴工房での染めの記憶


今日から大阪を数ヶ月離れることになりました。

大阪中津の冨貴工房での染めは一旦停止になります。

染めのための道具一式は、僕と妊娠後期の家内と共に愛知県岡崎に来ています。

たぶん今後2ヶ月はここで染めをしていくことになります。
(命のことなので予定は未定ですが)

今まで頂いているオーダーについても、ここで作っていくことになります。
(オーダーメイド、引き続き承ります)

今日は初めて岡崎にある吉村医院の母子保健室で茜染めをしました。

手仕事が盛んだった100年前までの日本において、工房というスペースや、鍋やタライなどの道具は、すべて体の大きさ、肘や肩などのパーツの長さなどに合わせてデザインされていました。

昔ながらの木べらは女性の上腕の長さに合わせてあるし、箸の長さも指の長さに対応しています。

柄杓も箒も、日本古来からの生活用品は、日本人の体型に合わせて作られています。

そして、ものをはかる単位そのものも、上腕の長さや指の長さなど、体のサイズを元にしていました。

冨貴工房においても、この7年間の仕事中に、作業台の高さや幅、火元と水回りと作業場の距離感などを、歩幅や腕の長さに合わせて徐々に調整しながら、長年かけて少しずつ場を作ってきました。



染液や媒染液の量も「このタライで一杯」「この手鍋で五杯」と、使い慣れた道具を単位にして測ってきました。



工房を離れるということは、こういった全てを一端リセットするということです。

場の特質や個性を少しずつ感じ取り、動きやすい状況を少しずつ作りながら、少しずつ染めの作業そのものに意識を注入することができるようになっていくのでしょう。

そのプロセスが今日から始まりました。

これから試行錯誤を重ねる中で、今まで冨貴工房で積み重ねてきた所作や動き方の癖を手放すことは避けられないでしょう。

何かを新しく始めること、新しい発見を得る過程の中で、何かを手放したり、忘れていくこともあるでしょう。

そして、再び大阪に戻ってきた時には、生活そのものが一変していることでしょう。

抱っこ紐やおんぶ紐で赤子を抱えたまま染めているかもしれません。

命のプロセスに決められた予定はありませんから、何がどうなっているかは全くわかりません。

何がどうなっているかは、正直想像もできませんし、想像すること自体を手放しています。

ということで、今までの染め、とりわけ最近の染めについて、記憶をたどって記録をしておこうと思います。

何のためになるのかわかりませんが、せっかく写真を撮ったので、ここに置いておきます。


・・・・



冨貴工房での染めは九割がた無地の染めです。

日本にはたくさんの色の名前が存在します。

赤、暁、朱、唐紅、紅、茜、丹。

朝焼けや夕焼け、季節ごとの太陽光の違い。

その機微を細かく感じてきた日本列島人の感性の記憶を取り戻す事。

それは僕にとってリハビリのようなものです。

大切な事を忘れてしまったという実感と共に、忘れたことも、行動や実践を通じて思い出すことができると言うことを実感しています。

頭が忘れても、体が覚えていることがある。

意識の中から消えてしまっても、細胞が覚えていることがある。

昔ながらの動きを、実践を通じて取り戻すことで、身体の中に眠っている記憶を呼び覚ます。

小手先ではなく、手間をかけること。

なるべくじっくり、なるべく丁寧に、DNAを起こすのに十分な時間をかけて、布と、染料と、染める時間そのものと向き合っていく。

その事に強い動機を持っています。

おそらく僕がそのような意志を強く持っている理由は、原発の存在にあります。

なるべくたくさん、なるべく早く、なるべく楽に、なるべく安く。

そのような暮らしの延長線上に、原発に依存する暮らしがある。

誰かが手間を怠ると、その手間を誰かが背負うことになる。

楽で便利な暮らしを、ハイリスクで手間のかかる原発の運転を支える人々が支えている。

そのことへの強烈な違和感と、実際に原発の運転を支えている人達との交流を通じて味わった強烈な悲しみが、自分の暮らし方を根本的に見つめ直したいという強い思いにつながっているような気がしています。


暮らしの中にあるものをなるべくじっくり見つめたい。
そのひとつひとつとの関係性を見つめ直していきたい。
その事に時間をかけていきたい。
ひとつひとつの仕事への感謝と敬意を取り戻していきたい。
そのために、素材や道具のひとつひとつとの付き合いをリハビリしていきたい。
という思い。

そして、体の中、暮らしの中に眠っている記憶を起こし、新しい暮らしを丁寧に始めていきたいという思いがあります。

無地で染めていると、自分の心のムラに気づかせてもらえます。
焦る心、雑な心。
心を映す澄んだ鏡のようです。

貴重な植物の持つ色素を丁寧に扱って染め上げていく。
納得のいく染めには、一生涯かけてもたどり着けないかも知れません。
その道程についても、焦らず、丁寧に、一歩ずつ。

無地の染めはリハビリのようであり、瞑想のようです。





・・・

さてさて。

ごくたまに行うのは、紐による絞りと、板と万力を使った板締めです。




これは布をねじってから紐を入れています。









板締めはこんな感じ。
この時使っているのは、工房の床張りに使った吉野杉の間伐材の端材。
湯に浸すと木の香が立ち込めます。







これは、布を蛇腹折りしてから紐を入れてます。






媒染液に入れるとこんな感じです。
万力が他の布に当たると、そこに色ムラができたりするので、
タライの容量に合わせて染める量を決めます。





蛇腹折りしてから藍錠と黒の弁柄で染めたりします。
日本のタライのサイズは、日本の布(小幅布)のサイズにあっています。





これは白と赤の弁柄を混ぜています。





茜染めした後に、黄色の弁柄を入れています。




無地で茜染めしたあとに、ねじってから麻紐を入れています。
太めの麻紐を使っています。




そしたらこんな感じになりました。
生地はヘンプ100%です。
この形のストールは随時オーダーメイドを承っています。


生地を木に巻き付けて、軽く絞って染めています。




そうすると、こんな感じになります。





これは板締めによる茜染めです。




これは蛇腹折りした布を麻紐で縛って茜染めしました。



これもです。




これも麻紐による絞り。






これは板締め。





これは板締めと、麻紐による絞り。





板締めした布の、広げる前の状態。



広げるとこんな感じ。


こんな感じ。




無地。


無地の茜染め麻褌。



無地のヘンプストール。




以上。

今後はどんな染めをしていくことになるのでしょう。

お導きのままに。