ワークショップのキャンセルについて
鉄火味噌づくり
天然味噌づくり
胡麻塩づくり
茜染め
麻炭染め
蓬染め
薬膳講座
放射能対策講座
冨貴工房でおこなうワークショップはすべて、「これからの世界を生きていく上で大切だと思う事」を分かち合うことをコンセプトに開催されています。
そして、ワークショップを開催する上で大切にしたい事は
・ワークショップを成り立たせているのは主催者だけではなく、参加者全員だということ。
・ワークショップで共有したいものは「作業のノウハウ」や「持ち帰れる味噌や染物」ではなく、
ものをつくる上で大切な「価値観」や「ものをつくるプロセス」そのもの。
です。
それは、この世界について
・この世界を成り立たせているのは、一部の指導者やリーダーではなく、全員。
・共有したいものは「ノウハウ」や「物」ではなく「価値観」や「プロセス」。
だと思っているからです。
その上で、ワークショップへの参加意思表示をする際には、以下の文章に目を通しておいていただけるとありがたいです。
1、参加意思表示、そしてキャンセルの意思表示はそれぞれ、世界に影響を及ぼしている
消費者という認識で生きていると、どうしても世界に対して受身になりがちです。
資本主義社会と、その土台にある「優生思想」は「世界には支配する人とされる人がいる」「管理する人とされる人がいる」という前提に立っています。
この考え方(これは真実と言うより、考え方)をそのまま受け入れてしまうと、「自分は世界に対してそれほど影響を及ぼしていない」「わたしはただの消費者」といった意識になってしまいます。
資本主義社会と、その土台にある「優生思想」は「世界には支配する人とされる人がいる」「管理する人とされる人がいる」という前提に立っています。
この考え方(これは真実と言うより、考え方)をそのまま受け入れてしまうと、「自分は世界に対してそれほど影響を及ぼしていない」「わたしはただの消費者」といった意識になってしまいます。
生産や加工の現場に対して「安全安心なもの」や「心地よいサービス」を(漠然と)求めるものの、その裏側では「お金を払っているんだから、もっとサービスしてくれ」「お金を払っているんだから、もてなされて当たり前」そして「この場を心地いいものにするための責任は自分にはない」といった(漠然とした)受身な姿勢が育ってしまうことがあります。
カフェで、コンビニで、バスや電車の中で、自分がお客さんだと思った時に生まれる「自分はこの世界の責任者ではなく、お客さんである」という意識。
それは、イベントやワークショップの現場でも同様です。
実際は、イベントに参加するひとりひとりの参加者の態度、価値観、表情、動き方、そのすべてがイベント全体に影響しています。
このリアリティは
「ひとりひとりの生き方は、世界全体に影響を及ぼしている」
という事と同義です。
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冨貴工房でのワークショップは、参加人数枠が少ない場合が多いです。
それは、ひとりひとりにしっかりと伝えたい、有意義な体験をしてほしい、と思うからです。
大量生産ではなく、少しずつ、ひとつひとつ、しっかり丁寧にものを作るため、ものを作るための場を作るために、ひとつひとつのワークショップを丁寧におこなっていきたいという想いからそうしています。
定員が限られているということは「参加したいけれど定員いっぱいであきらめざるを得ない」という人が常に存在しうる、ということです。
だからこそ、気軽に参加意思表示をして、気軽にキャンセルをするということは、やめてほしいと思っています。
よく考えて、本当に参加すると決めてからの申込みをお願いします。
よく考えて、本当に参加すると決めてからの申込みをお願いします。
「仕事の都合でキャンセルを」
「体調不良でキャンセルを」
というメッセージを頂くたびに、その気持ちを汲みたいと思うと同時に、
「主催者の意図は汲んでもらえているのだろうか」
という気持ちもよぎります。
仮に参加意思表示をされた後、イベント開催直前にキャンセルする場合、そのことでイベントにどのような影響が及ぼされるか。
以下はたとえ話ですが、実話として何度もあったエピソードです。
たとえば重病を患った方、家族が重病を患っている方が鉄火味噌や黒炒り玄米作り、漢方や鍼灸、薬膳といったワークショップへの参加を希望されたとします。
誰かが参加希望をしていることで、イベント参加人数は満員となっており、この方は参加を出来なかったとします。
そしてこの方は参加をあきらめ、当日に別の予定を入れたとして、あなたが直前にイベント参加をキャンセルされた場合、この方は参加することができず、なおかつ席は1席空いてしまいます。
さらに、講師を呼んでいる場合は講師料の捻出の負担は、工房にかかってきます。
材料を仕入れている場合はその負担についても同様です。
これは仕方のないことです。
よく考えて参加意思表示をおこなっても、様々な事情でキャンセルをせざるを得ないことはあるでしょう。
その事情を尊重したいと思います。
その事情を尊重したいと思います。
と同時に、工房としての事情についても同様に理解をしてほしいと思います。
そこに、対等さがあってこそ、お互いの事情を慮る関係性があってこそ、突然のキャンセルに対しても、そこで生まれるコストやインパクトに対しても「仕方ないよね」と受け止める事ができます。
そこに、対等さがあってこそ、お互いの事情を慮る関係性があってこそ、突然のキャンセルに対しても、そこで生まれるコストやインパクトに対しても「仕方ないよね」と受け止める事ができます。
それでこそ、一方通行ではない「イベント消費者」と「イベント生産者」といった関係ではない「ワークショップを成立させているメンバー同士」の対等な関係が成立すると思います。
キャンセルをしてほしくないのではなく、キャンセルによって生まれるインパクトを、受け止め合いたい、ということです。
キャンセルをしてほしくないのではなく、キャンセルによって生まれるインパクトを、受け止め合いたい、ということです。
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ワークショップの趣旨や内容などを理解する前に「早押し」のように参加意思表示を行い、キャンセルについても気軽におこなう。
これでは、真剣に参加を検討している人、真剣にイベントを主宰している人と、気持ちの上で均衡がとれません。
どうか気軽な参加意思表示はなさらず、もし参加を希望される場合は「仕事の都合」「体調不良」などについても、それが起こらないように細心の注意を払っていただきたいと思います。
また、体調についても「体調不良なのだから仕方ない」と開き直らないで頂きたいです。
もし、自分がいないと成立しないような仕事であれば、その日に向けて体調を整えるでしょう。
それと同様の気持ちをもって、当日まで体調を整えてください。
実際、ワークショップの「ワーク」は作業、仕事、という意味です。
2、ワークショップで共有したいことは、その中身(テクニックや、その日に入手できる加工品)ではなく、「自給」や「養生」につながる価値観
参加者と主催者、講師の間に「お客さん」と「先生」、もっといえば「受け身な人」と「主体的な人」という垣根を作るのではなく、「ワークショップという場を共に作っているメンバー同士」という関係を作っていきたいと思っています。
それが「実現可能かどうか」ということに関わらず、毎回そのような意図をもってワークショップを開催しています。
政治についても、経済についても、地域づくりについても、同じ事を大切にしていきたいと思っています。
ワークショップはそのための実践の場。
冨貴工房でのワークショップ、イベントには明確なキャンセル料を設定していませんが、キャンセル料の支払いを希望される方は以下の設定を参考にしてください。
■キャンセル料…
10日前から:参加費の50%
5日前から:80%
3日前から:100%
■キャンセル料振込先:
ゆうちょ銀行 14180-59884901 トミタタカフミ (四一八支店 普通口座 5988490)
以上は「キャンセル料を払いたいので目安を知りたい」というお問い合わせを踏まえての提示です。
当工房ではキャンセル料を支払うかどうかの判断、いくら支払うかの判断については、ここまで書いてきた方針、考え方に賛同し「すすんでキャンセル料を払いたい」と思うかどうかによりますし、「いくら払いたい」と思うかどうかにお任せしたいと思います。
当工房の考え方に賛同できない、という方がいらっしゃることについては、その考え方に関わらず、尊重をしたいと思います。
ものづくりについての考え方、ワークショップを主宰する上での考え方に正解はなく、その価値観も多様であったほうがいいと思っています。
みなが同じ考え方、価値観になればいいとは思っていません。
それぞれがそれぞれの考え方、価値観をもとに仕事をしていくことで、自立した商い、自立した経済および経済圏が多様に立ち上がっていくのではないかと思っています。
ここでは当工房の現時点での考え方とスタンスを明らかにさせていただきました。
この考え方とスタンスは、工房を運営する中で醸成されてきたもので、今後も変化をしていくことになるでしょう。
そして、その変化は、自身の実践とそこからくる気づき、理解から生まれるものだけでなく、
自身と異なる価値観との出会いと相互発酵から生まれるものと混ざり合ってこそ促進されるものと考えます。
ですから、ここに書いてきたポリシー、価値観、スタンスに合意できないという方の考え方を尊重したいと思います。
私自身ここに書かれている世界観のすべてを理解できるわけではありませんが、これからの経済を考える上で大きな学びをいただいています。
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これはバークレーにあるメニューに値段のないネパール料理店のお話です。
メニューには値段が書かれていません。なぜなら、食事後にいくら払うかを「客」が決める仕組み だからです。
ギフトエコノミーとは、自ら進んで与えることを前提に成立する経済。
需給関係で価格が決まり、貨幣の支払いと引き換えに
モノやサービスが提供される市場経済とは異なり、
ギフトエコノミーでは、お互いの善意と信頼関係が必要です。ところが、この店では、ギフトに対して直接の見返りを
期待するのではなく、信頼関係のない見知らぬ次の人に
対してギフトを送るという思想、すなわち「ペイ・イット・フォワード」 が根底にあります。
エコノミーとは、「ペイ・イット・フォワード」 が自ら進んで与えることを前提に成立する経済。
需給関係で価格が決まり、貨幣の支払いと引き換えに
モノやサービスが提供される市場経済とは異なり、
ギフトエコノミーでは、お互いの善意と信頼関係が必要です。ところが、この店では、ギフトに対して直接の見返りを
期待するのではなく、信頼関係のない見知らぬ次の人に
対してギフトを送るという思想、すなわち
そしてダーナの説明。
dâna(ダーナ) は「あげる」「与える」ということで、英語の give です。「お布施」という言葉からは宗教的な寄付行為を連想しますが、ダーナはもっと単純で広い意味です。誰かに何かを与えることはすべてダーナになります。知識のある人が何かを教えてあげたり、時間のある人がその時間を使って誰かの役に立つこともダーナです。人は他人に何かを与えることによって社会の中で役に立つ存在となり、その生き方が意味のあるものとなります。http://www.j-theravada.net/pali/key-dana.html
パーマカルチャー倫理のひとつがShare the Abundance(豊富な物を分けあう)です。自分が持っている豊富な物と言えば、ここ数年実践してきたパーマカルチャーと平和活動の情報や経験、そして活動に情熱的なエネルギーだと思います。それを広めるのが僕の使命だと感じています。
こんな事を言いつつも、やっぱりこれからどう生活していくのかが心配ですが、そんなことにとらわれずベストを尽くして、素敵なワークショップをみんなで作っていきたいと思っています。新しい文化作りの実験。
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みなさんと、お互いの意志、価値観を尊重しあいながら、養生と手仕事の世界を共に創造していけたらと思います。
http://takafumitomita.blogspot.jp/p/gift.html
冨貴工房代表 冨田貴史 拝